とても寒くなりました。しかし、こんなに寒くてもマダニの活動はゼロではありません。
今回は、最近はニュースでもまったく聞かなくなった重症熱性血小板減少症(SFTS)のお話です。
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SFTSとは、簡単に
マダニが持っているウイルスが、マダニに吸血されることで感染する病気です。症状は、発熱、おう吐、出血が止まらない・止まりにくくなるなどです。重症化し死亡する確率も高いヒトの病気です。
ヒトでの患者数
ここ最近の報告では、過去~さらに新たな感染患者を合わせて
44名で発症18名死亡という結果です(平成25年は33名発症22名回復生存、11名死亡)。
変わらず死亡率が高い病気です。
ウイルスの広がり
ウイルスの日本での分布の調査も進んでいます。ヒトでの発症例は九州・関西に集中しています。
しかし、ウイルス自体は静岡県や山梨県でも見つかっており、感染した可能性のある動物(ペットのワンちゃんも含め)は長野県や富山県でも見つかっております。
つまり、関東地方でもヒトでの発症がいつ起こってもおかしくないのかもしれない、そんな状況にあるということができるのかもしれないのです。
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ワンちゃん・ネコちゃんの病気ではないのですが、ワンちゃん・ネコちゃんが持ち込んでしまいヒトへ感染を起こす可能性があるウイルスです。とても心配されている方は冬でも予防をされている現状です(マダニは状況によって冬でも活動しています)。
来年もワンちゃん・ネコちゃんでのマダニの予防は、今年以上にしっかり行っていく必要があるのかもしれません。オーナー様が後で後悔しないように予防をお勧めしていきたいと思います。