フィラリアの予防はお済ですか?

6月に入りました。フィラリア予防のシーズンは一段落でしょうか。とは言ったものの、「忘れてしまっていた」、「忙しくて・・・」といった理由や、「ワンちゃん、ネコちゃんの赤ちゃんをお迎えした」など、まだ来院されていない方もいるかもしれません。

地域によってフィラリアの予防の開始時期は違います。蚊が飛んでいる時期によって差があるのですが、この地域は5月初めから12月初めまでの8か月間予防が必要です。

フィラリアの感染は最終的には命に関わる病気です。「予防できるハズだった」もので、大切なご家族の子たちが命の危険に曝されてしまうことは大変悲しいことだと思います。ですから、まだ予防していない場合はなるべく早く来ていただくことをお勧めします。

ネコちゃんのフィラリア予防をされる方は、少しずつですが引き続き増えています。この地域の室内のネコちゃんでも感染は起こっていますので、ぜひ予防していただくと良いと思います。また、「フィラリア予防って?」と、疑問に思うことがあればお気軽の相談していただければと思います。

フィラリア予防の季節までもう少し

ワンちゃん・ネコちゃんも来月からフィラリア予防の血液検査が始まり、4~5月は混雑する時期になります。だいぶ状況が落ち着いてきているものの、コロナウイルス感染症もゼロではなく、過剰な混雑は避けたいところです。

フィラリア予防の開始は5月始めからですが、混雑を少しでも緩和するため、3月からフィラリア予防の血液検査を開始したいと思います。診察時こちらから提案させていただくことがあるかもしれませんので、ご協力のほどよろしくお願いします。

フィラリアの予防

暖かくなってきて桜が咲き始め、過ごしやすい季節になってきましたね。しかし、まだ昼夜の気温差が大きいので体調を崩すペットの子たちを多く見かけます。夜間の温度管理には十分に気を付けていただけると良いと思います。

4月、5月はフィラリアの予防シーズンです。特に、「土曜日・日曜日」は大変な混雑となりますので、大変申し訳ありませんがご了承いただければと思います。また最近は、11時過ぎから混雑する傾向がみられますので少し早起きしていただくと待ち時間は少ないかもしれません。

おいしいフィラリアのお薬で、マダニ・ノミまで予防できるもの(ネクスガードスペクトラ)」が、引き続き人気が高いです。「手間なく予防ができる」、「両方予防するとなるとリーズナブル」という点が評価されているのだと思います。また、スポットタイプのノミ・マダニのお薬が苦手な子にも好評です。

ネコちゃんのフィラリアも、引き続き少しずつ予防されるオーナー様が増えてきています。ネコちゃんのオーナー様がフィラリアの予防に少しずつ関心を持ってきていただいている様子です。今年もネコちゃんの健康の為お勧めしていきますので、疑問などがあればご相談いただければと思います。

 ネコちゃんには味覚の性質上、「おいしいフィラリアとノミ・マダニのお薬」はないのですが、スポットタイプで「フィラリアとノミ」の予防ができるものがあります。ノミの予防薬を付けてあげたことのあるオーナー様は多いと思いますので、苦手な子でなければ簡単です。

ネコちゃんは一年に1回のワクチン接種が毎年かかる費用なわけですが、「フィラリア予防は1年で約1万円弱」です。それだけで命に関わる感染症(さらにノミも)を予防できるので検討してみていただけると良いと思います。

 

そろそろフィラリア予防の季節です

そろそろ、フィラリアの予防シーズンです。

特に、「土曜日・日曜日」は大変な混雑となりますので、大変申し訳ありませんがご理解いただければと思います。

今年もワンちゃんのフィラリア予防は「フィラリアだけでなくノミ・マダニまで予防できるタイプ」が中心になると思います。「手間なく、ほぼすべての寄生虫の予防ができる」という点が評価されていると思います。ノミ・マダニの予防薬も食べるタイプが流行っていますが、だいぶ定着してきているのではないかと思います。

しかし、やはり味覚の個人差はあるので「おいしくないよ!」という子もいます。その場合は別なフィラリア、ノミ・マダニのお薬もご用意してありますのでご相談いただければと思います。

ネコちゃんには味覚の性質上、食べるタイプのフィラリアのお薬はないのですが、スポットタイプで「フィラリアとノミ」の予防ができるものがありますのでご相談いただければと思います。

ネコちゃんのフィラリア症も近年多くあることがわかってきています。ですので少しずつではありますがフィラリアの予防をされるオーナー様が増えてきています。

ワンちゃんは当り前、でもネコちゃんではあまり認知されていない感染症ですが、気になるときはお気軽に相談してください。

3月21日は、法事のため休診となりますのでご了承いただければと思います。

 

マダニ・ノミの予防

蒸し暑い日が続くようになりましたね。熱中症には十分注意しましょう。

マダニ・ノミの活動が活発な時期です。先日も足を痛めたワンちゃんが来院されましたが、原因はマダニに噛まれて肉球の間が腫れ上がってしまったことでした。

ここ最近、マダニの駆虫薬も新しいものが多くでてきました。特に「食べるタイプのお薬」が出てきています。

スポットタイプで起こる、

・ベタベタしてイヤ・すぐに触れない

・お薬を滴下した部分が赤くなる・かゆい

・シャンプーによって効果が落ちる

・全身にお薬が行きわたらない

などの欠点の解決になると思います。

味も良いものが多く、「1回投薬すると3か月間効果がある」ものも発売されました。投薬回数が少ないことで、投薬が苦手な子でも苦労が少なく済むところが良いところですね。

食べるタイプのマダニ・ノミの駆虫薬に興味があれば、お気軽にご相談していただければと思います。

 

 

ゴールデンウイークの診察

ワンちゃんのフィラリアの予防の時期で、もっとも混雑する時期になっております。お仕事をされている方はどうしてもお休みがそこになるので仕方ないところですが、土曜日・日曜日はとても混雑し、申し訳ありませんがご迷惑をおかけしております。

平日の方がいくらか混雑は少ないので、待ち時間は短いです。

ゴールデンウイークの診察についてですが、平常通りとなります

4月29日 水曜日 平常通り診察

4月30日 木曜日 平常通り診察

5月1日  金曜日 平常通り診察(午後は一般診療は行っておりません)

5月2日  土曜日 平常通り診察

5月3日  日曜日 平常通り診察

5月4日  月曜日 平常通り診察

5月5日  火曜日 休診日

5月6日  水曜日 平常通り診察

5月上旬までは特に混雑が予想されます。ご迷惑をおかけしますがご了承いただければと思います。

ネコちゃんのカゼに注意

 ヒトもカゼをひきやすい季節ですが、ここ最近「ネコちゃんのカゼ」で来院される方が非常に多いです。「くしゃみ・鼻水・目やに」が一般的に良く見られる症状です。しかし、それがさらに悪化すると「鼻づまり・ノドの炎症・発熱」などにより、食欲もなくなり脱水も起こし点滴や入院が必要になることもあります。

 特にカゼをひきやすい、また、悪化させる条件は、「外に出る・多頭飼育・ワクチン未接種」です。外に出れば寒さやその他のストレスにさらされることが多くなりますし、多頭飼育では次々に感染して広まっていってしまいます。そしてそのほとんどの場合ワクチン未接種の子に多いです

 ワクチンは、カゼを起こすウイルスを予防するために大変有効です。例え室内飼育でも、ヒトの服や体についてウイルスが室内へ持ち込まれることもあります。ですので、カゼをひいてしまった子、カゼをひいてない子でもワクチン接種を考えてみていただければと思います。ヒトだってカゼをひけばつらいと思います。ネコちゃんは幸いにもワクチンでそれを予防してあげることができるのです。

重症熱性血小板減少症 その3

 とても寒くなりました。しかし、こんなに寒くてもマダニの活動はゼロではありません。

 今回は、最近はニュースでもまったく聞かなくなった重症熱性血小板減少症(SFTS)のお話です。

SFTSとは、簡単に

 マダニが持っているウイルスが、マダニに吸血されることで感染する病気です。症状は、発熱、おう吐、出血が止まらない・止まりにくくなるなどです。重症化し死亡する確率も高いヒトの病気です。

ヒトでの患者数

 ここ最近の報告では、過去~さらに新たな感染患者を合わせて

 44名で発症18名死亡という結果です(平成25年は33名発症22名回復生存、11名死亡)。

 変わらず死亡率が高い病気です。

ウイルスの広がり

 ウイルスの日本での分布の調査も進んでいます。ヒトでの発症例は九州・関西に集中しています。

 しかし、ウイルス自体は静岡県や山梨県でも見つかっており、感染した可能性のある動物(ペットのワンちゃんも含め)は長野県や富山県でも見つかっております。

 つまり、関東地方でもヒトでの発症がいつ起こってもおかしくないのかもしれない、そんな状況にあるということができるのかもしれないのです。

 ワンちゃん・ネコちゃんの病気ではないのですが、ワンちゃん・ネコちゃんが持ち込んでしまいヒトへ感染を起こす可能性があるウイルスです。とても心配されている方は冬でも予防をされている現状です(マダニは状況によって冬でも活動しています)。

 来年もワンちゃん・ネコちゃんでのマダニの予防は、今年以上にしっかり行っていく必要があるのかもしれません。オーナー様が後で後悔しないように予防をお勧めしていきたいと思います。

肥満

 朝夕は「寒い!」と言ってしまう季節になってきました。今回は、何度もどこでも聞いたことがあるだろう「肥満と病気」についてです。なかなか直視したくない問題ですが、しかし、一度見つめてもらいたい問題でもあります。

原因

 摂取カロリーと消費カロリーのアンバランスによります。簡単に言うと「食べさせ過ぎ」なのですが、主食であるドライフードが多すぎるというよりは、副食の「おやつ類のあげ過ぎ」が原因のことが多いようです。また、中にはオーナー様が「良く食べてこそ健康なんだ」と思われていたり、「太っているとかわいい」と思われていることから肥満になってしまうこともあるそうです。

 ワンちゃんやネコちゃん・エキゾチックペット側にも問題がある部分もあります。好発種、遺伝的素因、年齢、性別、避妊・去勢手術などがそれに当たります。

 

肥満に関連する病気

 ・寿命の短縮

 ・関節疾患

 ・循環器障害

 ・糖尿病

 ・免疫力の低下

 ・皮膚病

 ・膵炎

 ・腫瘍

 ・繁殖障害

 ・麻酔リスクの増大

肥満の治療

 ・運動によって消費カロリーを増やす

 ・食餌を制限することによって摂取カロリーを抑える

 運動は大切ですが、実際ワンちゃんのお散歩などにも時間の制限があったりしますし、ましてネコちゃんをお散歩というのはとても難しいと思います。また、ヒトのペースに合わせても効率的にカロリーを消費できないことから運動だけでダイエットはなかなか難しいので、食事療法が並行して必要になります。

 食事によってカロリーを制限するのも注意点があります。単純に食事の量を減らすと、「カロリー以外の栄養素」の摂取量も減ってしまいます。また、「満腹感」が得られなくなってしまうのでペットたちのストレスになってしまいます。満腹感を得られないと食事の催促などの行動が始まりオーナー様もストレスを感じることになってしまいます。

 これらを考慮すると、「栄養素が調節されている・満腹感にも配慮されている療法食」が便利ではあると思います。

肥満の予防

 「始めから太らせないこと」が最も大切です。そもそも痩せさせる手間がなく、健康に影響も出ないからです。生まれた年のワクチン接種などの際、食事の管理の仕方について指導させていただくのが獣医師の責任と思いますが、気になることがあればなんでも質問していただければと思います。

 「始めから太らせない」方が良い理由はもう1つあります。それはリバウンドの問題です。減量が成功しても、その後さらに体に必要なカロリー量が減少してしまうからです。つまり減量に成功しても、食事の量はそのままにも関わらずまた太っていってしまうことがあるからです。

 肥満は少し特殊な病気です。それは直接獣医師が治療に参加できないところです。「ダイエットする」と口で言うのは簡単ですが、「行うことがとても難しい」ということはとても良く理解できます。「ご家族であるワンちゃん・ネコちゃん・エキゾチックペットの子たちの健康を思えばっ!!」と、心を鬼にしてがんばっていただきたいと思います。それに必要な手助けは我々にもできます。

 しかし、「どうしても痩せることができない!」場合もあります。そんなときは「肥満とは別の病気が隠れている」かもしれません。いくらダイエットしても痩せられないときは病院へ相談していただくのも良いと思います。

歯周病から心臓病?

 9月に入っても暑さは続きますが、空気が秋へ近づいているのを感じられますね。今回は歯周病のお話です。

歯周病って?

 おそらく、ある程度の年齢のワンちゃん・ネコちゃんを飼われている方であれば「口が臭いよ」、「歯茎が赤い」、「歯が汚い」ということを一度は思ったことがあるのではないかと思います。「うちの子は平気そう」と思われても唇をめくって見てみると、ほとんどの子で何らかの異常が見られると思います。「歯周病を持っているワンちゃんは全体の80%!!」というデータもあるそうです。

 歯周病は細菌感染によって起こる病気です。歯肉のみではなく、歯自体、歯の根っこ(靭帯)、歯槽骨(歯の埋まっている骨)にまで病気が進行することがあります。

 大型犬ほど歯周病になりにくく、小型犬の方がずっと多いです。日本は小型犬がとても多いのでさらに良く出会う病気なのでしょうね。

 

どうやって他の臓器に病気を起こすの?

 ご飯を食べたり歯磨きをすると細菌が血管の中へ入ってしまうことがわかっています。通常はこれによって問題はおこらないのですが、何らかの理由で影響を受けてしまうことがあるそうです。また、細菌が入ることで全身へ炎症性物質が放出され心臓や血管にダメージを与えてしまうこともあるそうです。さらに細菌を倒そうとしていると、誤って自分の臓器を壊していくこともあるそうです。

 しかし、 実はどのように他の臓器疾患に関わるのかは、科学的な証拠が見つかっていないのが現状です。

歯周病と関係がある疾患

 ・心臓・血管の疾患・・・心臓の組織が壊れたり、動脈硬化の原因になると言われています。

 ・生殖器の疾患・・・早産が増えたりすると言われています。

 ・糖尿病

 ・肝臓の病気・・・脂肪肝になったり、肝臓へ膿がたまってしまうことがあると言われています。

 ・呼吸器の疾患・・・気管炎や気管支炎を起こすことがあると言われています。

予防は?

 歯ブラシを使って歯みがきをすることが最も効果的です。「歯と歯肉の隙間」をきれいにしなくてはならないので、指サック型のものや歯みがきシートはやはり歯ブラシには効果は劣ってしまいます。

 フードも種類によっては①フードの形が歯をきれいにしやすいように工夫されているものや②ポリリン酸ナトリウムが含まれていて歯石が作られることを予防することができるものもあります。

 お口の薬もあります。細菌の増殖を抑えたり、歯垢(歯石のもとになる)の付着を予防することができます。

 歯みがきは慣れていない子にとってはとても難しいことではありますが、チャレンジしてみてほしいです。おいしい味になっている歯磨き粉を合わせたりするとやりやすくなることが多いです。歯ブラシや歯磨き粉は病院にも用意してあります。

 しかし、すでに歯周病がひどくなってしまっている場合は病院で治療が必要になりますので、予防も含め心配な場合はご相談していただければと思います。