蒸し暑い日が続くようになってきました。気温・湿度の上昇とともに、マダニも活発に活動してきています。
マダニとは
マダニとは成長段階によって大きさが違いますが、1-10mmの大きさです。基本的には野外に生息しています。吸血と脱皮をすることで幼ダニ→若ダニ→成ダニと成長します。
室内のじゅうたんや畳などに必ずいるダニ(チリダニなど)とは種類が違います。マダニは吸血を行ないますが、室内のチリダニなどは吸血を行いません。しかし、チリダニなどはヒトやペットへのアレルギーに大きく関与している場合があります。
他にも、ペットで問題になることがあるダニとして、ニキビダニ、ヒゼンダニなどがいます。
ワンちゃんに寄生するマダニの種類は?
マダニは日本全国に40種類以上が生息しています。その中でワンちゃんに寄生するのは主に、フタトゲチマダニ、キチマダニ、クリイロコイタマダニ、ヤマトマダニです。
地域によって寄生するマダニの種類に違いがあったります。
マダニの多い季節は?
主に春から秋に活動しています。
しかし、真冬でも寄生が確認される種類もいますし、越冬する種類もいるそうです。
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)ウイルスの感染について
少し前までニュースにもよくなっていた病気です。ヒトがマダニに吸血されることで感染し、発熱・血小板減少・消化器症状・白血球減少が主な症状です。重症化すれば10数%で死亡することもあります。
ワンちゃんがマダニの感染を予防することは、ヒトの住む環境へマダニが侵入する機会を減らすことに繋がるため重要なことだと思います。
「いつからいつまで予防したらよいか?」ということが1つの問題となりますが、一般的にはマダニの活動が活発な季節、つまり春から秋にかけてということになります。しかし、地域やワンちゃんの行動範囲によっても差がありますので、心配な場合にはご相談いただければと思います。