8月の診察案内です。
お盆中も平常通り診察を行っております。
(平常通りなので、火曜日は休診日、金曜日の午後も一般の診察はおこなっておりません。)
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引き続きパートさん・アルバイトさんを若干名募集しております。過去に動物病院勤務の経験がある方での募集になりますが、興味のある方は当院までご連絡ください。
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トキソプラズマは、過去にかなり騒がれた寄生虫です。ネコちゃんが持っていて、ヒトにも感染することがある寄生虫ですが、最近はあまり聞かなくなりましたね。
トキソプラズマとは
原虫と呼ばれる寄生虫の一種です。
まず、ネズミなど多くの動物の体に一度入り発育します。最終的にはネコ科の動物に取り込まれて最後の成長を遂げ、再びネコ科の動物の便に排出されるというサイクルを回っています。
日本国内では、簡単に言えば、ネコちゃんがネズミを食べることや、地面に落ちているオーシスト(とても簡単に言うとトキソプラズマの卵)を口に入れてしまうことで、トキソプラズマの生活サイクルが回っているということになります。
ヒトに感染が起こるのは、ネコちゃんから直接取り込む、地面に落ちているオーシストを何らかの理由によって口に入れてしまう、ブタやウシなどに感染し、その生肉を食べてしまったときです。
ネコちゃんはどのくらい感染しているの?
近年ではヒトからの関心が薄くなってきたことで調査が減少しているとのことです。ある程度減少してそこからは10%前後の感染率(過去に感染したことがあるネコちゃんも含む)で安定しているようです。いまだに身近な環境に潜んでいるということになります。
また、室内のネコちゃんと地域ネコちゃんとで、感染率に大きな差がないことが注意するところかもしれません。つまり、「家の中で飼育しているから大丈夫!」ではないということです。
ヒトはどのくらい感染しているの?
ヒトでの感染も減少傾向にあります。高齢なヒトほど感染率(過去に感染したことがあるヒトも含む)は高く、若いヒトほど低いという、年齢差があるようです。
しかし問題は、過去に感染したことが減っているために、今後初めて感染するヒトが増えるかもしれないということです。女性が妊娠中に初めて感染するということが大きな問題につながるのです。
次回はヒトではどのような症状がでてしまうのか、どうやって予防するのかについて触れたいと思います。
蒸し暑い日が続くようになってきました。気温・湿度の上昇とともに、マダニも活発に活動してきています。
マダニとは
マダニとは成長段階によって大きさが違いますが、1-10mmの大きさです。基本的には野外に生息しています。吸血と脱皮をすることで幼ダニ→若ダニ→成ダニと成長します。
室内のじゅうたんや畳などに必ずいるダニ(チリダニなど)とは種類が違います。マダニは吸血を行ないますが、室内のチリダニなどは吸血を行いません。しかし、チリダニなどはヒトやペットへのアレルギーに大きく関与している場合があります。
他にも、ペットで問題になることがあるダニとして、ニキビダニ、ヒゼンダニなどがいます。
ワンちゃんに寄生するマダニの種類は?
マダニは日本全国に40種類以上が生息しています。その中でワンちゃんに寄生するのは主に、フタトゲチマダニ、キチマダニ、クリイロコイタマダニ、ヤマトマダニです。
地域によって寄生するマダニの種類に違いがあったります。
マダニの多い季節は?
主に春から秋に活動しています。
しかし、真冬でも寄生が確認される種類もいますし、越冬する種類もいるそうです。
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)ウイルスの感染について
少し前までニュースにもよくなっていた病気です。ヒトがマダニに吸血されることで感染し、発熱・血小板減少・消化器症状・白血球減少が主な症状です。重症化すれば10数%で死亡することもあります。
ワンちゃんがマダニの感染を予防することは、ヒトの住む環境へマダニが侵入する機会を減らすことに繋がるため重要なことだと思います。
「いつからいつまで予防したらよいか?」ということが1つの問題となりますが、一般的にはマダニの活動が活発な季節、つまり春から秋にかけてということになります。しかし、地域やワンちゃんの行動範囲によっても差がありますので、心配な場合にはご相談いただければと思います。
5月に入りました。さらに暖かくなり、ヒトも蚊にも刺されるようになってきたのではないかと思います。
フィラリア症は、蚊に吸血されることで感染する寄生虫の病気です。フィラリアの感染によって心臓・肺に問題が起こることでワンちゃん(ネコちゃんも)が亡くなってしまう恐ろしい病気です。
当院では5月初めから12月初めまでの8ヵ月間の予防をお勧めしております。ご家族であるワンちゃんの健康を守るため、まだお済でない場合はお早めに来院してください。
また、今年は特に、マダニの予防も強くお勧めしております。ヒトがマダニに刺されることで発症する「重症出血性血小板減少症候群」というウイルス性の病気が発生しているためです。「ワンちゃんがマダニを連れてくる→ヒトがそれに刺されてしまう」ことがないように、ワンちゃんでの予防は効果的だと思われます。
ご不明な点があればお気軽に相談していただければと思います。
フィラリア予防のシーズンまっただ中です。
フィラリア予防とワクチン接種を一緒にされるワンちゃんは、場合によっては1年ぶりに来院される時期です。「お久しぶりです」、「ご無沙汰してました」となるわけですが、それはワンちゃんが1年間健康に過ごせたということですから非常に喜ばしいことですね。
ゴールデンウィーク中の診察日ですが、「通常通り」となります。特別に休診日などはありません。
火曜日は休診日で、金曜日の午後は通常の診察は行っておりませんのでご了承ください。
パートで働ける方を募集しております。
・労働時間 午前9:00~12:00 午後16:00~19:00
・動物病院で過去に勤務したことがある方
・週1日から。土曜日もしくは日曜日のどちらか出勤できる方
もしご興味がある方がいらっしゃいましたら、048-242-5805までご連絡ください。
今年もフィラリア予防の季節がきました。
フィラリアは、もしも感染してしまうと命に関わる寄生虫ですのでしっかりと予防しましょう。予防期間は5月から12月までの8ヵ月間が安心です。
また、今年もフィラリアの血液検査と合わせて血液検査による健康診断のキャンペーンも行っていますので一緒にいかがでしょうか。「フィラリア検査のついでに」、「とてもお安く検査ができる」ところがこのキャンペーンの良いところです。特に、「健康そうに見える子」でも隠れた病気の早期発見につながるのでお勧めです。
ワンちゃん・ネコちゃんの1年は、ヒトで考えると4年に相当します。ヒトに当てはめて考えていただければ、1年に1回の健康チェックの大切さもうなずけるところではないかと思います。
ネコちゃんのフィラリア予防もお勧めしていますので、「ネコちゃんのフィラリアって?」と思われた場合は気軽に相談していただければと思います。
今年は早くも桜が満開になって、そろそろ散り始める時期になってきました。
今回は、ペットがヒトに与えてくれる健康面での良い影響についてのお話です。
心臓病の患者さんが退院し、1年後に生存していたかどうか
「ペットがいる」、「ペットがいない」で比較すると、明らかにペットがいる方が生存率が高いそうです。ペットはワンちゃん、ネコちゃんに限らずエキゾチックアニマルの子たちでも同様の結果になるようです。
特に男性で血圧が低くなる傾向があるようです。これが心臓への負担を減らす1つの要因になっているのかもしれません。また、コレステロールや中性脂肪も下がる傾向があるようです。
65歳以上の高齢者の病院への通院回数
「ワンちゃんがいる」、「ワンちゃんがいない」で比較すると、ワンちゃんがいる方が通院回数は少なくなるそうです。高齢になると「自分の方がペットよりも先に死んでしまうのではないか?」という不安を持つことがあるかもしれません。確かに自分がいなくなった後のペットの子はどうなるのかという問題点はありますが、しかし、少なくとも健康面では良い方向に働くことがわかります。医療費の負担も減少することになります。
癒しの効果
ワンちゃんと散歩をすると副交感神経が活性化するそうです。これはワンちゃんがいない散歩よりもはるかに活性化するそうです。ちなみに副交感神経はどちらかというとリラックスしたときに働く自律神経系ですから、これが活性化するということは「癒し」を得ているということにつながります。
さらにオキシトシンというホルモンの分泌も増えます。オキシトシンは母子の関係に重要なホルモンで、「幸せホルモン」と呼ばれることもあります。ワンちゃんと触れ合うこと、特に見つめ合う、座れなどのトレーニングを行うことで上昇するそうです。また、トレーニングはワンちゃんの体でもオキシトシンの上昇が起こるので、お互いに幸せになれるそうです。
ネコちゃんの与えてくれる影響
脳の血流に関する研究では、ネコちゃんに触れることの方が、ワンちゃんに触れることよりも、より脳の血流が良くなるそうです。見ることよりも触ることの方がより効果的だそうです。
ちなみに、ネコちゃんの「ゴロゴロ」は自分や他のネコのキズを治す効果があるそうです。
重症熱性血小板減少症候群で亡くなった方が、4人となってしまいました。さらにこの病気に感染の疑いのある人も亡くなってしまったようです。「マダニに噛まれることで感染する病気」ですので、これから暖かくなるとマダニの活動が活発になるため注意がさらに必要になってくるでしょう。
今回は、ダニが関係するその他の感染症について簡単にお話します。
日本紅斑熱
関東以西で発生する。このところ報告件数は増えてきている。
発熱・発疹・刺し傷が3大徴候。人が亡くなってしまうこともまれにある。
リケッチアと呼ばれる病原体の感染が原因になる。
ツツガムシ病
全国的に発生がある。
39℃以上の発熱が起こる。発疹、刺し傷が見られる。人が亡くなってしまうことがまれにある。
リケッチアと呼ばれる病原体の感染が原因になる。
ライム病
寒い地方や標高が高い地域で発生する。
特徴的な赤い斑点がみられる。インフルエンザのような症状。さらに悪化していくこともある。
細菌の感染によって発症する。
その他ダニが関与する感染症として、Q熱、バベシア症、野兎病などがあります。実はこんなにも多様な病気をダニが運んでいるのです。そしてワンちゃんやネコちゃんだけでなく、ヒトへも病気を起こしてしまうのです。
ヒトに感染が起こる場合、「ダニを、ワンちゃんやネコちゃんが運んできてしまう」という可能性があるということが問題点です。「ワンちゃんやネコちゃんにマダニの予防をしてあげる」ということは、「オーナー様やそのご家族への感染の予防する」ということにつながるのです。
重症熱性血小板減少症症候群(SFTS)という病気について、ここ最近ニュースで見かけます。ご存知の方もいらっしゃるかと思います。2012年に日本国内で初めて、ヒトでの死亡者が出てしまった病気です。2009年に中国で集団発生が見られた、比較的新しい病気です。
原因
ウイルス性の病気です。そのウイルスを持っているマダニに噛まれることで感染が起こります。マダニは日本国内のほとんどの場所に住んでいて、暖かい季節に特に活発に活動します。
症状
血小板や白血球の減少が起こります。目に見える症状としては発熱、嘔吐(吐く)、神経症状(けいれんなど)、出血傾向(内出血、血が止まらない)、重症では死亡してしまいます。中国での致死率は10数%と言われてるようで、かなり高い確率です。
2012年の国内での発症例は、中国などで感染したのではなく、日本の国内での感染が原因だったとのことです。つまり、このウイルスは日本にも住んでいるということになります。
ワンちゃんやネコちゃんでもマダニに噛まれてしまうことがあります。なにより、そのマダニがヒトを噛んでしまうこともあることが問題です。そのマダニが「万が一この病気を持っていたら・・・ 」と考えると恐ろしいことです。
マダニは多くの病気を運んでいて、実はこの病気以外にもヒトに感染する病気を持っていることがあります。オーナー様やそのご家族への感染を予防するためにもマダニの予防は大切なのではないかと思います。