問題行動の予防1

雨の日はまだ多いですが、夏らしくなってきました。熱中症対策はしっかりしてお散歩やお出かけをしてください。ノミ・マダニの活動も活発になっていますので予防もおすすめします。

今回は、新しくワンちゃんを迎えたときに「問題行動を少しでも予防するために知っておきたいこと」のお話です。

問題行動って

ワンちゃんにとっては正常な行動だけれども、ヒトと暮らす上では困ってしまう行動と、まさに異常な行動の両方を合わせて問題行動と呼びます。また、病的な原因(痛みなど)があって、問題行動が悪化していることもあったりします。

子供のワンちゃんが置かれている環境

多くの場合早くに離乳されてしまうので、精神的なストレスに弱いことが多いです。

また、親兄弟と早く離れるためワンちゃん同士のコミュニケーション方法(噛む力の加減など)を覚える時間も少ないです。

ワンちゃんならではの欲求

いろいろな臭いを嗅いで、探索するような獲物を探すための行動や獲物を捕らえるための行動などです。具体的にはお散歩中にクンクンする、動くボールを追いかけるといった行動です。

5つの自由

アニマルウェルフェアで国際的な基準となっている動物の持つ権利です。ワンちゃんに照らし合わせて簡単に説明すると、

・バランスの良い食事を与えられること、きれいな水が飲めること

・清潔な環境、快適な温度・湿度、居心地の良い休憩場所があること

・体調の変化に気づいてあげること、適切な治療を受けること

・恐怖や不安をできる限り避けること。また、原因に対してご褒美などをあげることによって恐怖や不安を感じにくい状 態へしてあげること。

イヌらしい行動ができること。(獲物を探す行動。動く物を追いかける・捕まえる。ヒトや他のワンちゃんとのコミュ ニケーション(触れ合う・臭う))

子供のワンちゃんの社会化期

・ワンちゃんが、一生のうちに出会う生き物たちとの触れあい方を学習する時期のことです。

3-12週齢がその時期(社会化期)と言われています。

・強い好奇心を持ち、他の生き物との関わりを持つことでコミュニケーション方法を覚える時期です。しかし、この時期 の終わりごろになると警戒心がついてくるので、物事に対して恐怖や不安を覚えます。そのため社会化期の中でも早い 段階で多くのことを覚えてもらう必要があります。

非常に簡単ですがこれらの事を少し心に留めておいてもらうと、新しく家族に迎えたワンちゃんとの接し方に役立つのではないかと思います。ヒトとは違う性質を持っていることを理解してあげることと、ヒトと同じように知識や社会性を得る期間には制限があることが大切な部分であると思います。

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