暦の上では春となって、少しずつ暖かくなってくる季節になってきました。良い季節になってきますが、花粉症の方にはつらい時期でもあるかもしれません。
さて、だんだん暖かくなってくると皮膚を痒がるワンちゃんがいます。そんなワンちゃんの中にはアレルギー性皮膚炎の子も少なからずいるのではないかと思います。このような子たちの場合はダニやカビ、花粉などのアレルギーの可能性があります。暖かくなると草木も成長し花を咲かせますし、ダニやカビも気温・湿度の上昇で増えてくるからです。
ダニやカビ、花粉などのアレルギーの場合は、皮膚にそれらがくっつくことによってアレルギー性皮膚炎が発症します。それら自体が皮膚のバリア機能を破壊して体の中へ入っていくのですが、アレルギーによって炎症を起こすこと皮膚がダメージを受けてさらに体の中にアレルギーの元が入りやすくなってしまうことも問題になります。こういった悪循環を起こすことでアレルギー性皮膚炎は悪化していってしまいます。
このような理由からヒトが花粉症になるように、ワンちゃんも暖かい時期になると皮膚炎が起こるのです。